中部支部研究報告集No.19

特別寄稿
山崎知二先生を偲んで 加藤俊夫
研究報告
アーサー王物語における固有名の神話学(その一)―ペルスヴァルの名をめぐって 渡邉浩司
モンテーニュインディオ賛美―文化相対主義を超えて 田所光男
怪物のルネサンス―ピエール・ド・レトワルを中心として 伊藤進
『孤独な散歩者の夢想』における一考察―閉ざされた自己のなかで 大島美帆
スペイン絵画とテオフィル・ゴーチエ―1837年の批評におけるスルバラン 坂田幸子
Les Confidences de Nicolas de Gérard de Nerval ― De la biographie à l'oeuvre autobiographique TAKEUCHI, Ekuko
日本独文学会東海支部との合同シンポジウム「フェミニズムの現在―女・母・女性的なるもの」
母娘のSymbioseとは―母娘関係と父権制 鈴木仁子(日本独文学会)
言葉のなかの女性的なるもの 原田邦夫

中部支部研究報告集No.18

研究報告
ラシーヌ悲劇における言葉と行動―ラシーヌ悲劇における行為遂行型と認知型 田村真理
ルソーにおける想像力の問題―幼少時の読書とヴァンセンヌ体験 谷川毅
サン=マルタンと言語の起源 村井文夫
フランス・ロマン主義とスペイン―テオフィル・ゴーチエにおける理想と現実の齟齬 坂田幸子
プルーストにおける倒錯の性 林良児
ベルクソンガブリエル・マルセルにおける時間の一考察―不可分な持続(durée indivisible)と不分割な持続(durée indivisée) 塚田澄代
ガブリエル・マルセルの哲学思想における彼の劇作品の役割 塚田澄代
マルグリッド・デュラスにおける戦争、ユダヤ人、そしてattenteについて 澤田朱美
la ville et la brousse malgaches chez Michèle Rakotoson HOLLAND, Raoul F.
日本の歌のフランス語訳における問題点 上條光子
ネルヴァル・プレイヤッド版全集の刊行 藤田衆

中部支部研究報告集No.17

特別寄稿
新村猛先生を偲んで 神沢栄三
研究報告
『新百話』Les Cent Nouvelles nouvelles 成立年代再考―第53話、ブリュッセル市裁判所記録官殿が語る話をめぐって 近藤壽良
物理学論文に見られるパスカルの論争術 小柳公代
ネルヴァル『十月の夜』―絶対の真実をめぐる二つの時間観念 武内英公子
ユイスマンス研究―回心までの歩みを追って 岩渕邦子
生命と芸術―ベルクソンの芸術論 伊藤淑子
プルーストと«modernité»―超歴史的新しさを求めて 原潮巳
自動記述詩『ひまわり』解読の試み―隠されたもう一つのテクスト 山中哲夫
ジュリアン・グラック研究の現状 永井敦子
フランス19世紀の美術批評研究 稲賀繁美
Poésie et pouvoirs ― Problèmes d'Herméneutique chez henri Michaux FEUILLAS, Stéphane

中部支部研究報告集No.16

研究報告
CligèsにみるChrétien de Troyesのイロニー 渡邉浩司
ファルスGeorge le Veau(1500)と中世のveau・仔牛のイメージ 川那部和恵
Les Nuits d'Octobreにおける夢幻的レアリスムの可能性について 武内英公子
プルーストサン=サーンス―第3共和制下の芸術的“germanophobie”をめぐって 原潮巳
情念についてI:その誕生 山井徳行
フランス語の丁寧語法 西村淳子
失われた時を求めて』における一つの問題 林良児
語りの形式について 早水洋太郎
国際語としてのフランス語 滝沢隆幸
講演会
Robert Martin氏講演会“Langage et vérité” 林迪義

中部支部研究報告集No.7(1983)

『ギヨームの歌』に見られるリフレインの配置について 長谷川 洋 2
フランス中世における「死」のテーマについて 上田 ひで子 13
Agar et La terre et le sang : deux cas du mariage mixte dans le roman maghrébin R.F. HOLLAND 20
ルソーにおける自然の概念 舟橋  豊 24
マラルメの主体変換 堀田 敏幸 27
マラルメの『詩集』における前置詞《selon》の詩的機能について 山中 哲夫 30
ボヴァリー夫人』と当時の女性の状況 小山 美沙子 37
フロラ・トリスタンと『ロンドン散策』 小杉 隆芳 47
オノレ・デュルフェ:『アストレ』──その構成 倉田 信子 55
ランセスヴァルス学会第9回国際大会報告 神沢 栄三 58

中部支部研究報告集No.6(1982)

ヴァルモール夫人とその詩の世界 柴山 久代 2
失われた時を求めて』と『オーレリア』──その親近性をめぐって 林  良児 13
グラックの『シルトの岸辺』における虚構の二重性 堀田 敏幸 16
クローデルの晩年の原稿について 栗村 道夫 19
言語単位としての「文」の性格 林  迪義 22
Chomsky理論とフランス語学 丹羽  卓 25
過去と完了 鈴木  覚 32
失われた時を求めて』と乗物の機能 大口 嘉介 35
生成の哲学──ベルクソン 伊藤 淑子 39
Molière, L’Ecole des femmesをめぐる論争──《comédie》の対立 日比野雅彦 42
スタンダール『エゴチスムの思い出』における蚕の繭の比喩 飯田 明美 50
ジュリア・クリステヴァ記号論 原田 邦夫 58
フローベール感情教育』のマニュスクリについて 山川  篤 61

中部支部研究報告集No.5(1981)

マラルメ・詩と仮説──「押し崩れる雲に黙しつ」をめぐって 堀田 敏幸 2
L'Étrangerにおける《meurtre innocent》をめぐって──精神分析学的観点からの一考察 田中 君枝 5
武勲史のoralitéの問題──その研究の沿革 神沢 栄三 7
第2外国語をどう教えるか 中田  平 9
Enseignement du Français Langue Étrangère Lahcène BENABDERRAHMANE 13
テレビ・フランス語講座番組製作に参加して 篠田 一夫 18
François Villonの作品におけるAmant martyrのテーマについて 上田ひで子 20
Le Tartuffeにおけるファルス的側面 日比野雅彦 30
プルーストにおける内的ヴィジョンの形成──初期の作品をめぐって 坂本 久生 39
《Le Cimetière marin》についての一解釈の試み──〈moi〉の分布を中心にして 尾崎 孝之 41
ガブリエル・マルセルにおけるexistence 山田 澄代 44
第2外国語としてのフランス語の2年次生を対象とする教授法 上條 光子 49